合成ダイヤモンドの違いは見分けられる?価格や相場も!

この記事は9分で読めます

今回は、合成ダイヤモンドについてのお話です。

普通に考えると、

「ダイヤモンドは言うまでもなく天然鉱石である」

と思うし、あるいは誰に教わるわけでもなく

勝手に

「ダイヤモンドは天然です!」

なんて、そう考えるだろうし、
ましてやその考え方は至って普通なことで、
全く間違いではないのです。

 

しかし、ダイヤモンドには
「天然ダイヤモンド」 「合成ダイヤモンド」
というものがありますよね。

一体、何がどう違うというのでしょうか?

 

その違いは、

「そのダイヤモンドが人工的であるのか?ないのか?」

という1点だけです。

 

すると一般的には、次にこんなことを考えるわけです。

合成でダイヤモンドが作れるなら、

天然ダイヤモンドの価値は下がってしまうのでは?

とか、ダイヤモンドの相場は変動するの?

とか、他にも色々考えることでしょうが
基本的にダイヤモンドとはとても高価なものなので、
やっぱりその価値や相場を一番に考えてしまいがちでしょう。

 

というわけで、一般的に気になる
合成ダイヤモンドについて、
天然ダイヤモンドとの違い 価値
相場について色々と調査していこうと思います。

 

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天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンドの違いとは!?


冒頭でお話したとおり、
合成ダイヤモンドは人工的に作り出された
ダイヤモンドのことをいいます。
天然のダイヤモンドとの大きな違いは、
本当にただそれだけのことなのです。

でもここで、

「いや!それはマズいのでは?」

と思った方は、とても鋭い方だと思います。

 

なぜなら、天然ダイヤモンドと
合成ダイヤモンドは、一般的にはそれらを
比べて見分けることが「ほぼ不可能」だからです。

 

それでは、合成ダイヤモンドの存在自体が
「ダイヤモンド全体の価値」や
「ダイヤモンド全体の相場」に大きな影響や
不利益を与えることが、果たしてあるのでしょうか?

 

ですが、その話をする前に、
まずは「合成ダイヤモンドというものがどうやって出来るのか?」
ということを簡単に知っておいた方が
分かりやすいと思いますので、
まずはその話からしていこうと思います。

 

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合成ダイヤモンドの作られ方とは?

宝飾品としての合成ダイヤモンドを
作り出すためには、
それ専用の研究施設(ラボラトリー)が
絶対的に必要なので、一般的に考えて
一般の人が宝飾用の合成ダイヤモンドを作ろう
と思っても、ほぼ不可能ですので、
決して宝飾用の合成ダイヤモンドを作ろうなんて考えないでください。

そんなわけで、次の4つの方法で
宝飾品としての合成ダイヤモンドと
呼ばれるモノを人工的に作り上げるそうです。

 

1. HPHT(高温高圧処理)(High-Pressure High-Temparature)

とにかく大きな研究施設か工場が必要になります。
簡単に言うと合成ダイヤモンドを作る中心部に、
5万気圧という膨大な圧力をかけながら
1400℃以上という凄まじい高温処理を行うことで、
ある一定の決められた金属を溶媒にして作るそうです。

ちなみに合成ダイヤモンドの原料は炭素ですが、
カーボンではなくカーボンよりも飛躍して
炭素の純度が高い「グラファイト」を粉末にしたものを
使うことが多いようですね。

つまり、簡単に言うとグラファイトに圧力を
かけて燃焼させると、純度の高い炭素から
さらに不要な物質を焼却、気化させて
純粋な炭素原子を集めることが出来ます。

そこで、5万気圧の圧力をかけて固めたものが
合成ダイヤモンドで、あらかじめセットされている
金属の溶媒にがっちりキャッチされる!という仕組みでしょう。

当然、作ったこともなければ見たこともないので、
説明に少し自信がありませんが。

ちなみに、この方法工業用の合成ダイヤモンドを
一番効率よく量産できる方法のようですね。

 

2. CVD(化学気相蒸着)(Chemical Vapor Deposition)

これは、HPHT(高温高圧処理)とは違う発想ですが、
最終的には金属に合成ダイヤモンドを付着させるのは一緒です。

合成ダイヤモンドを作るのに不要なモノを
あらかじめグラファイトから取り除いてから
作り出す方法で、原子の状態の水素で
先に不要なモノと必要な炭素原子を分けて
気化させるというやり方のようです。

また、この方法が宝飾用の
合成ダイヤモンドを作るのに、
一番適した方法のようですね。

 

3. デトネーションによる爆発合成

完全に爆発から生み出される
合成ダイヤモンド、デトネーションは
「音速を超える狭い空間での爆発」を意味しています。

密閉された入れ物にグラファイトの粉末詰めて、
それを思いっきり爆破するという力技ですが、
ナノダイヤモンド粉末という工業用の
合成ダイヤモンドがいっぱい作れるようです。

 

4. 超音波キャビテーション法

液体が沸騰したりしたときの圧力差で
生まれる気泡のことをキャビテーションといい、
それを超音波で起こして、グラファイトを
分離させるという方法らしいです。

正直、イマイチ意味が理解できないので
ちゃんと説明できませんが、
これによって作られる合成ダイヤモンドの精度が
とても悪いようで、実用化はされていないようです。

というわけで、宝飾用の合成ダイヤモンドを
作る方法としては、HPHT(高温高圧処理)
CVD(化学気相蒸着)のどちらかで、
最近の宝飾用の合成ダイヤモンドで
多い作り方は、CVD(化学気相蒸着)であるということです。

 

天然ダイヤモンドの作られ方と、合成ダイヤモンドとの見分け方は?


天然ダイヤモンドを作るためにも
膨大な圧力と高温が必要ですが、
作り出すのは人ではなく地球です。

平均して20億年くらいの歳月をかけて、
地殻マントル上部(地上より150kmくらい下のあたり)で作られます。

天然ダイヤモンドには、
わりと不純物が混ざっていますが、
それが普通で当たり前です。

 

また、天然ダイヤモンドの定義としてこんな条件もあるようです。

・20000度の高温で作られてないとダメ。
・7万気圧で炭素が結晶化していないとダメ。
・ダイヤモンド鉱山で採掘されてないとダメ。

(諸説あります。)

 

天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンドは、
一般的には見分けることは 「ほぼ不可能」ですが、
ちゃんとしたダイヤモンド鑑定ができる
「アメリカ宝石学会(GIA)」や
「アメリカ宝石協会AGSL」なら、
間違いなく見抜けるようです。

どちらも、この道の世界的な権威ですから、
そのダイヤモンドが最近作られたのか
合成品なのか、大昔から生成された
天然品なのか、簡単にわかってしまうことでしょうね。

 

ちなみに、天然ダイヤモンドは人が作っていないから
不完全な炭素の結晶体である
のに対して、
合成ダイヤモンドは人が作ったので、
天然ダイヤモンドより完成度が高め
な場合が
多いというのも、ある意味で大きな違いだと言えますね。

 

合成ダイヤモンドは宝飾用だけではない?

合成ダイヤモンドを宝飾用として作るのには、
ものすごく大変な手間と時間とお金がかかってしまいます。

だから、一夜にして市場を独占できるような、大量生産は難しいのです。

そのかわりに、ナノダイヤモンドなどの
超小粒の合成ダイヤモンドはたくさん作れるようです。

そして、これら小粒の合成ダイヤモンドは
ほとんど工業用として売買されています。

たとえば、ダイヤの粉末を利用したガラス切りや、
意外なことにレコードの針に使用されていた時もあったようですね。

 

また、合成ダイヤモンドも天然ダイヤモンドと
同じくらい固いので、超合金の精密な研磨剤としても
使われています。というか、こっちの工業用としての
合成ダイヤモンドの方が需要率は半端なく高いのです。

 

合成ダイヤモンドの価格や相場は、天然より高い場合も!?

合成ダイヤモンドの価格は結構マチマチで、
工業用で取り扱われているモノは比較的に
安いのですが、工業用でも質の高さが
要求されるものは、やはり高額で取引されてるようです。

たとえば、人工衛星に使う部品の一部だった場合や、
LSIという集積回路に使われる場合などは、
確実に良質な合成ダイヤモンドでなくてはならないからです。

そもそも、天然や合成を問わず、
ダイヤモンドが工業的に使われた理由としては、
持ち前の固さはもちろん、恐ろしいほどの
熱伝導率があるからなのです。

即座に熱を逃がすことのできる、
高い熱伝導率を持っているダイヤモンドは、
色々な精密機器に使用されている場合も多いようです。

それでは、あくまで金銭的な売り買いをされる
宝飾用のダイヤモンドとしての価格はどうなのか?
というと、これにも一定の金額は決まっていませんが、
やはり天然のダイヤモンドのほうが大幅に高いのは事実です。

カラット数だけで言う割合では、
同じカラット数で、合成ダイヤモンドの価格は
天然ダイヤモンドの100分の1くらい、
つまり天然ダイヤモンドの方が
合成ダイヤモンドより100倍高いということです、

あくまで宝飾用で平均的に考えて、ですけれどね。

 

合成ダイヤモンドが天然ダイヤモンドよりも価格が高い場合も!?

基本的に天然ダイヤモンドの方が価格も
相場も上なのですが、時と場合によっては
合成ダイヤモンドの方が価格や相場が高い場合もあります。

それは、濁りのない純粋に透き通った状態で、
ブリリアンカットも最高の形であり、加えて
光り輝く凄まじいカラット数の場合はものすごく価値が高いのです。

ちなみに、ブリリアントカットというのは
簡単に言えば、光の反射率を高めた
ダイヤモンドのカットの形で、腕の良い職人さん
ほど素晴らしいカットを施すことが出来るのです。

また、ダイヤモンドには 「4C」といって、
そのダイヤモンドの根本的な価値を決めるランクが存在します。

それは、COLOR「カラー」CLARITY「クラリティ」
CUT「カット」、そしてよく聞くCARAT「カラット」です。
頭文字のCが4つで「4C」です。

この4つにはさらに細かな厳しい規定がありますが、
これらの最高基準に達しているダイヤモンドの条件は
こんな感じになります。

 

・COLOR  :この上ない無色透明であること。黄色は価各や相場が下がる。
・CLARITY:炭素にまじりっけなし!混じっていると価各や相場は下がる。
・CUT    :光の屈折が最高級、カットが良くないと価各や相場は下がる。
・CARAT  :重ければ重いほど大きい、小さい場合は価格や相場は下がる。

 

つまり、いかに合成ダイヤモンドあっても、
この上なく無色透明で炭素にまじりっけが無く、
光の屈折率が最高級クラスで、めちゃくちゃデカい場合、
それは最高級のダイヤモンドであると言わざるを得ないのです。

当然ですが、この基準を満たしていない
天然ダイヤモンドよりもはるかに高い価格や
相場で取引されることもあるのです。

ただし、逆にこの状態で天然ダイヤモンドだった場合は、
その100倍では効かない価格と相場になることでしょう。
ハッキリ言って計り知れない価格と相場で取引されますね。

その理由としては、天然ダイヤモンドで
完全に無色透明で濁りのないものは 「ほぼ無い」
といっても過言ではないくらい希少で、
それに最高の職人による最高級クラスのカットが施され、
さらに大きいとなると、

それはとんでもなく希少なダイヤモンドになるからです。

かたや合成ダイヤモンドは、人が作り出すので
濁りもなく無色透明なものは作れてしまうのです。

だったら、そんなに高い価格や相場がつくものではないのでは?

と思うことでしょう。

そう、一般的にはそう思われがちですが、
ここで「天然だから高い!」というのもまた一般的な考えでしかありません。

実は、最高品質と言われるクラスのダイヤモンドを
合成で作るのにも、ものすごく大変な手間と
時間とお金がかかってしまうのです。

簡単に言うとグラファイトから、
純正の炭素を取り出して種結晶を作り、
それに炭素を結合させて、小さな純度の
高いダイヤを作ったら、それをまた溶媒して
少しずつ大きくして・・・の無限ループで
やっと濁りのなく大きな高品質のダイヤモンドができるのです。

だから、コストも半端なく高いのです!

つまり、こういうことです。

「最高品質の天然ダイヤ」でも「ほぼ無い」>「最高品質の合成ダイヤ」でも「作れる」

そして、一番大事なのは「合成ダイヤモンドは
偽物のダイヤモンドではない!」ということなのです。

ただ単に、地球が作ってないだけで、
人が作った本物のダイヤモンドなのです。

それゆえに、一般的には見分けることは「ほぼ不可能」なのです。

だから、世界的な権威である
「アメリカ宝石学会(GIA)」でさえ、
実はとても困っているのです。
だって、人工的なだけで本物のダイヤモンドなのだから。

というわけで、GIAが評価する価値や相場を
加味しても、最高品質かつ巨大であり同サイズや
同品質の天然ダイヤモンドが存在しない場合、
現存するダイヤモンドで一番価格や相場が高いものは、
それを作れた場合に限り、合成ダイヤモンドである
可能性も高いといえるかもしれませんね。

余談ですが、合成ダイヤモンドのランクで
高ランクなのは「Ⅱa」や「Ⅱb」という名前が付けられています。

「Ⅰa」や「Ⅰb」は炭素以外に窒素などが
混ざっている場合のランクで「Ⅱa」や「Ⅱb」は、
何も混ざっていないという意味合いのようです。

「Ⅰ」⇒混ざっている、

「Ⅱ」⇒混ざっていない、

という感じでしょう。

 

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偽物のダイヤモンドって何!?

天然ダイヤモンドも合成ダイヤモンドも、
実際は作ったのが地球か人かというだけで、
どちらも正真正銘本物のダイヤモンドなのですが、
偽物と言われるダイヤモンドも実は合成で人
の手によって作られています。

その代表格がこの2つです。

・キュービックジルコニア

二酸化ジルコニウムというものを結晶化させて
作った合成品、認知度が高く「偽ダイヤ」として売られている。
ちなみに、価格や相場は本物とは比較できないくらい安い。

・モアッサナイト

炭化ケイ素というものを結晶化させた合成品で、
認知度は低いがとにかく固いので工業用ダイヤモンドの
代用としても扱われている。価格や相場はとっても安いようです。

これらは、一見して本物のダイヤモンドのような
振る舞いをしていますが、結晶体が炭素ではないので、
その時点で間違いなく偽物です。
あまりにも安いダイヤモンド的なものは、
これらの場合もあるので注意しましょう。

 

結局、合成ダイヤモンドは価格や相場を変動させるの!?

最初に答えを言うと、「おそらく無い!」ということです。

その理由は2つあります。

一つ目は、合成ダイヤモンドで宝飾用の
すごくハイグレードなものを大量生産できないことや、
それを作り出すのに、ものすごい時間と手間と
コストがかかるので、おそらくそんなに簡単ではない、
ということです。

もし仮に簡単にできたのなら、
最初の宝飾用の合成ダイヤモンドが完成した
1980年代あたりに一機に価格や相場が
変動していたことでしょう。

二つ目は、「アメリカ宝石学会(GIA)」が
簡単に見過ごすわけがない、ということです。
確かに天然も合成も本物のダイヤモンドですから、
品質のグレードが高ければ価値が高くても良いのでは?
なんて思えます。

でも、実際GIAがそれを調べれば瞬殺で解析しまうし、
合成ダイヤモンドあるいは合成ダイヤモンドと
判明したものには、
GIAはレーザーで「これは合成です!」みたいな
ニュアンスの彫刻を入れます。

つまり、市場で天然ダイヤモンドと
合成ダイヤモンドが混ざらないように、
徹底した管理を怠っていないという時点で、
天然ダイヤモンドの価格や相場は守られているのです。

 

本当に安全なの!?天然ダイヤモンドの価格と相場!?

多分ですが、これから先も天然ダイヤモンドの
価格や相場はおそらく保証されることでしょう。

それは「アメリカ宝石学会(GIA)」が、
「どんなに優れた合成ダイヤモンドであったとしても、
それを簡単に見抜けてしまう!」という最大の難点があるからです。

そう、書き間違えではなくて、本当にこれが「難点」だったのです。

それは、かつて天然ダイヤモンドの価格や
相場をしばらくの間、完全に牛耳っていた会社である、
かの有名な「デビアス社」が合成ダイヤモンドの製造に
乗り出したという事実があるからです。

本来は、天然ダイヤモンドしか
取り扱っていない会社であったのに、
しかもデビアス社の「フォーエバーマーク」といえば、
正真正銘の天然ダイヤモンドの証だとも
言われていたほどの会社なのです。

つまり、「合成ダイヤモンドは、
天然ダイヤモンドの価格や相場において
大きな支障はきたさないけれど、
天然ダイヤモンドが一般的には本気で
流通しなくなるかもしれない!」ということです。

 

まとめ

では、最後に一般的な話をしてまとめてみましょうか。

あなたは今、ダイヤモンドを持っていますか?

もしあなたが、ダイヤモンドを持っていないのなら、それは単に不要だからですか?

それとも、欲しいけれど高くて買えないからですか?

もしあなたが、ダイヤモンドは欲しいけど
高くて買えないというのであれば、あなたはもう、
迷う必要さえないでしょう。

それは、価格の高い天然ダイヤモンドではなくて、
価格の安い合成ダイヤモンドならば、あなたにも
買うことができるからです!

そう、ダイヤモンドは天然も合成も本来は変わらないものなのです。

なぜって?それは、どちらも同じ「本物のダイヤモンド」なのだから・・・。

まぁ、少し極端な話かもしれませんが、
結局はこんな感じになってしまうことでしょう。

実際、デビアス社や他の会社も、
こぞって本物の合成ダイヤモンドを安価で売っています。

とどのつまり、それなりの大きさ(1カラットくらい)までなら、
割と大量に作れてしまうくらい、合成ダイヤモンドの
生産技術は発達していたということなのです。

まるで本末転倒のようにも聞こえますが、
一応にして天然ダイヤモンドの価値や相場は
守られているようですので、結果としては良かったのでは?
と思いますけれど。

天然のダイヤモンドも、合成のダイヤモンドも、
どちらも同じ本物のダイヤモンド。

この現実は「どちらを選ぶべきなのか?」ではなくて、
「どちらの需要が高いのか?」ということの方がはるかに重要なのです。

そして、これこそがダイヤモンドの価格や相場、
その本来なのかもしれませんね。

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